DEOLIFE JOURNAL 気になるニオイ、解決のヒント集

“足のニオイ”はブーツよりタイツが原因

冬の定番ファッションといえば、ブーツ×タイツの組み合わせ。けれど、「靴を脱いだときのニオイが気になる…」そんな経験はありませんか?
実は、原因はブーツよりも“タイツ”にあるかもしれません。


タイツが生む「足こもり臭」のメカニズム

1. 通気性ゼロの密閉空間

ナイロンやポリウレタンなどの化学繊維で作られたタイツは、通気性がほとんどありません。汗をかいても吸い取らず、足指まわりに湿気と熱がこもります。こうしてムレた環境が、雑菌の繁殖を一気に進めてしまうのです。

2. 吸汗しないから“皮脂”が残る

汗だけでなく、足裏の皮脂や角質もニオイの原因に。吸収性のない素材だと、皮脂や老廃物が肌表面にとどまり、時間とともに酸化して独特の“こもり臭”を発します。

3. 冬は汗が蒸発しにくい

寒いからといって汗をかかないわけではありません。暖房や歩行でじんわりかいた汗は、タイツやブーツの中に閉じ込められたまま。蒸発できず、菌の温床に。


冬の足ニオイを防ぐ3ステップ

Step 1:足を“洗う”だけでなく“整える”

入浴時は指の間までしっかり洗うのが基本。さらに角質が厚くなると菌が溜まりやすいため、週に1〜2回はやさしく角質ケアを。清潔に保つことで、菌の繁殖を根本から防げます。

Step 2:靴下素材を見直す

  • ナイロンやポリエステル → 通気性が低くムレやすい
  • 綿やウール → 吸湿性が高く快適
  • シルクや竹繊維(バンブー) → 天然の抗菌性あり

タイツの下に“5本指インナーソックス”を重ねるのもおすすめ。汗を吸収してムレを軽減できます。

Step 3:靴と足を毎日リセット

履いた靴は一晩中、湿気がこもった状態。連日同じブーツを履くのはNGです。中敷きを取り外して風通しのよい場所で乾かし、消臭スプレーで菌をブロック。足用のデオドラントクリームを併用すれば、さらに快適さが続きます。


「ブーツのせい」と思われがちな冬の足のニオイ。実は、ムレを逃さないタイツこそが犯人でした。
タイツの下に1枚重ねる、素材を変える、帰宅後のケアを習慣にする──。 ほんの少し意識を変えるだけで、足もとから自信をまとえる冬になります。

※ご注意 本記事は、生活習慣に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の医療的効果や症状の改善を保証するものではありません。内容のご利用にあたっては、あらかじめご了承ください。

編集 ソシアス 美緒先生

美容皮膚科・美容外科医

1999年東海大学医学部卒業、順天堂大学大学整形外科医局入局。2005年より順天堂大学麻酔科医局入局し、ペインクリニックで整形外科関連の痛みに関する治療を学び、麻酔科標榜医取得。

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