暖房がワキガ臭の引き金に!?
冬でもワキガが気になる理由とは
冬は汗をかかない──そう思っていませんか?実は、寒い季節でも“暖房汗”という落とし穴があります。室内外の温度差でかく汗は、夏の汗とは性質が異なり、ニオイが強調されやすいのです。
冬の体は温度差にさらされている
外は冷たい風、建物に入ると一転してぽかぽかの暖房空間。この急激な温度差に体が対応しきれず、自律神経が乱れてしまいます。その結果、汗腺からの分泌がコントロールしづらくなり、“質の悪い汗”が出やすくなるのです。
「暖房汗」がワキガを悪化させる理由

1. ミネラルを含んだベタつく汗
体温調整がうまくいかずにかいた汗は、ナトリウムや乳酸などの成分を多く含みがち。サラサラではなくベタつきやすいため、皮膚表面で雑菌が繁殖しやすい環境をつくります。
2. 皮脂分泌のバランスが乱れる
暖房による乾燥で肌は水分を失いがち。これを補うために皮脂が過剰に分泌され、汗と混ざり合うことで独特のニオイを発生させやすくなります。
3. 厚着によるムレでニオイがこもる
ニットやアウターを重ね着している冬は、脇まわりの通気性が悪化。暖房汗と皮脂が衣類に閉じ込められ、気づかぬうちにニオイが蓄積してしまいます。
冬のワキガ対策にできること

- インナーを活用して汗をブロック
吸湿性・通気性のあるインナーで、アウターにニオイを移さない工夫を。 - 暖房の効いた空間では“汗リセット”
汗をかいたら、ハンカチや汗拭きシートでこまめにオフ。ムレを放置しないことが大切です。 - 保湿ケアで皮脂バランスを整える
乾燥対策をすると、余分な皮脂分泌が抑えられ、ニオイのもとを減らすことにつながります。
冬でもワキガが気になるのは「暖房汗」が引き金。室内外の温度差が、汗や皮脂を不安定にし、ニオイを強めてしまうのです。ちょっとした習慣を意識するだけで、冬の清潔感は大きく変わります。寒い季節も、自信を持って過ごしましょう。
※ご注意 本記事は、生活習慣に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の医療的効果や症状の改善を保証するものではありません。内容のご利用にあたっては、あらかじめご了承ください。
美容皮膚科・美容外科医
1999年東海大学医学部卒業、順天堂大学大学整形外科医局入局。2005年より順天堂大学麻酔科医局入局し、ペインクリニックで整形外科関連の痛みに関する治療を学び、麻酔科標榜医取得。






