誰にも聞けない、ワキガ・脇臭の「ウソ・ホント」
ふとした瞬間に気になってしまう、ワキのニオイ。「周りに気づかれていたらどうしよう…」と不安になったり、香水やスプレーで必死に隠そうとしたりしていませんか?
実は、ニオイに対する「間違った思い込み」が、かえって事態を悪化させているケースがとても多いんです。デリケートな問題だからこそ、誰かに聞くのは勇気がいりますよね。まずは、あなたの身体で何が起きているのか、正しいメカニズムを知ることから始めましょう。スッキリと晴れやかな気持ちで毎日を過ごすための「10の真実」をシェア。
Q1. かいた汗そのものが、ワキガ臭の原因である?
【ウソ】
実は、ワキガの原因となる「アポクリン腺」から出たばかりの汗も、ほぼ「無臭」なんです。あの特有のニオイが発生するのは、汗に含まれるタンパク質や脂質を、肌にいる「常在菌」がエサとして分解したとき。つまり、汗をかくこと自体が悪いのではなく、かいた汗と菌が混ざり合う「環境」を放置してしまうことが、ワキガ臭の本当の原因です。
Q2. ニオイを消すために、お風呂でゴシゴシ念入りに洗うのが正解?
【ウソ】
ニオイを気にしてボディタオルで強く擦るのは、今すぐストップ!肌が傷つくと極度に乾燥し、それを補おうとして「皮脂」が過剰に分泌されてしまいます。これがニオイの元に…。たっぷりの泡で、手で優しく撫でるように洗うだけで汚れは十分に落ちます。
Q3. お肉やジャンクフードばかり食べていると、ニオイが強くなる?
【ホント】
私たちの食べたものは、ダイレクトに身体からサインを出します。動物性のタンパク質や脂質に偏った食事は、ニオイの元となる「アポクリン腺」を刺激しやすくなります。ニオイが気になるときは、野菜や和食中心のクリーンな食生活を少しだけ意識してみてください。
Q4. 手軽なスプレータイプのデオドラントが、一番効果的?
【ウソ】
スプレーは一時的な爽快感には優れていますが、肌への密着度が弱く、汗で流れやすいのが弱点。本当にニオイを根本から防ぎたいなら、肌にピタッと密着して菌の繁殖を長時間抑えてくれる「クリームタイプ」や「ジェルタイプ」を直塗りするのがオススメです。
Q5. 汗をかいたら、乾いたハンカチでこまめに拭き取るのがベスト?
【ウソ】
乾いたタオルやハンカチだと、汗の「水分」だけを吸い取り、ニオイの元となる成分や菌が肌にそのまま残ってしまいます。汗を拭くときは、濡れタオルやウェットタイプの汗拭きシートで「汚れごと拭き取る」のが正解です。
Q6. ワキガのニオイは、人に映る?
【ウソ】
「服を貸し借りしたらうつるのでは…?」と心配される方もいますが、絶対にうつりません。ワキのニオイの強さは、生まれ持った汗腺(アポクリン腺)の数や大きさといった「遺伝的な体質」によるものなので、安心してください。
Q7. 緊張したときの汗は、普段の汗よりもニオイが強い?
【ホント】
暑いときにかくサラサラの汗(温熱性発汗)に比べて、緊張やストレスを感じたときにかくベタベタした汗(精神性発汗)には、タンパク質や脂質などの「ニオイの元になる成分」がたっぷり含まれています。「絶対にニオわせたくない!」と焦るほどニオイやすくなるので、まずはリラックス深呼吸を。
Q8. 夏よりも、実は「冬」のほうがニオイが強くなりやすい?
【ホント】
意外かもしれませんが、冬は要注意の季節!厚着をして暖房の効いた部屋にいると、服の中で極端に「ムレ」が発生します。さらに、夏に比べて汗をかく機会が減るため、いざ汗をかいたときに濃度が高く、ニオイの強い汗が出やすくなるんです。冬こそこまめなケアが必要です。
Q9. ワキの毛を処理すると、ニオイが軽減される?
【ホント】
ワキに毛があると、そこに汗や皮脂が絡みつき、通気性が悪くなって菌が爆発的に繁殖する「温床」になってしまいます。ニオイ対策という観点から見れば、ワキをツルツルに保ち、清潔な状態にしておくことは非常に理にかなったケア方法です。
Q10. ニオイの元になる「アポクリン腺」は、ワキガの人にしかない?
【ウソ】
アポクリン腺は、程度の差はあれ「誰の身体にもある」ものです。その数が多いか、活動が活発かどうかの違いだけで、特別な病気ではありません。だからこそ、自分の体質を責めるのではなく、自分に合った正しいケアアイテムを見つけることが大切なんです。
正しいケアが、あなたに「自信」を持たせてくれます。

ニオイの悩みは、決してあなただけのものではありません。そして、体質だからと諦める必要も、過剰に気に病む必要もありません。正しいステップを知るだけで、ニオイはコントロールできるようになります。正しい知識を味方につけて、もっと自由で心地よい毎日を送りましょう。
※ご注意 本記事は、生活習慣に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の医療的効果や症状の改善を保証するものではありません。内容のご利用にあたっては、あらかじめご了承ください。
美容皮膚科・美容外科医
1999年東海大学医学部卒業、順天堂大学大学整形外科医局入局。2005年より順天堂大学麻酔科医局入局し、ペインクリニックで整形外科関連の痛みに関する治療を学び、麻酔科標榜医取得。








