使い捨てナプキンと布ナプキンってニオイの観点でどう違う?
「ニオイが気になる…」その原因はどこにある?
生理中に感じるあの独特なニオイ。実は、経血そのもののニオイというよりも、ムレや菌の繁殖によって生まれることが多いのです。
ナプキン内は体温で温められた「高温多湿」な環境。通気性が悪いと、汗や分泌物がこもりやすく、皮膚常在菌が増殖。その結果、酸化やアンモニア臭のような“こもったニオイ”が発生します。ニオイの差は“素材”と“通気性”が大きく関係しています。
使い捨てナプキン:吸収力は高いけれど、ムレやすい一面も
市販の使い捨てナプキンは、吸水性ポリマーを使っており、経血をしっかり吸収できるのが最大のメリット。外出時や夜間など、“安心感”が欲しい場面では頼れる存在です。ただし、その吸収構造の多くがポリエチレンやポリプロピレンなどの化学繊維でできています。この素材は水分を通しにくく、通気性が下がりがち。結果として、
- ムレやすく菌が繁殖しやすい
- 経血や皮脂が酸化し、ニオイが強まる
- 肌との摩擦でかゆみやかぶれを感じることも
といった悩みにつながることがあります。特に長時間つけっぱなしにすると、ニオイがこもりやすくなるため、2〜3時間おきの交換を意識するのが理想です。
布ナプキン:通気性が高く、“こもり臭”が出にくい
布ナプキンは、オーガニックコットンなどの天然素材でつくられています。そのため、肌あたりがやさしく、空気が通りやすいのが特徴。通気性がよいことで湿気がこもりにくく、菌の繁殖が抑えられるため、“こもったニオイ”が発生しにくいという声も多くあります。さらに、経血を吸い取るだけでなく、肌が呼吸できる状態を保てるので、かゆみやムレの軽減にもつながります。ただし、吸収量は商品によって異なり、交換頻度はやや多めが基本。使用後の洗濯や乾燥などの手間がある点も考慮が必要です。
ニオイを抑えるための“上手な使い分け”

どちらが正解、というよりも大切なのは自分の生活スタイルとのバランス。ニオイ対策の観点では、こんな使い分けもおすすめです。
- 外出や多い日: 吸収力が高い使い捨てナプキンを短時間でこまめに交換
- おうちや軽い日: 通気性の良い布ナプキンでリラックス
- どちらの場合も: 下着やデリケートゾーンを清潔に保ち、専用ソープでやさしく洗う
特に布ナプキンは、経血が乾燥する前に水で軽くすすぎ、ぬるま湯で洗うと臭い残りを防ぎやすくなります。
清潔習慣で“ふんわり清潔な私”に

ナプキンの種類だけでなく、肌やpHバランスを守るケアも、ニオイケアには欠かせません。
生理中は特にデリケートゾーンが敏感になりがち。専用の弱酸性ソープでやさしく洗い、清潔を保ちながら、保湿ケアまで取り入れるとより快適に過ごせます。外側だけでなく、素材や環境にも気を配ることが、“清潔感のある私”への第一歩。
自分の心地よさを大切にしながら、ニオイの不安に悩まされない毎日を。
※ご注意 本記事は、生活習慣に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の医療的効果や症状の改善を保証するものではありません。内容のご利用にあたっては、あらかじめご了承ください。
美容皮膚科・美容外科医
1999年東海大学医学部卒業、順天堂大学大学整形外科医局入局。2005年より順天堂大学麻酔科医局入局し、ペインクリニックで整形外科関連の痛みに関する治療を学び、麻酔科標榜医取得。







