DEOLIFE JOURNAL 気になるニオイ、解決のヒント集

アポクリン汗腺を減らす方法はある?

アポクリン汗腺ってなに?体のしくみから考える“ニオイケア”の新常識

ワキやデリケートゾーンなど、体の一部だけに存在する「アポクリン汗腺」。ここから分泌される汗は、たんぱく質や脂質などを多く含んでおり、皮膚の常在菌と反応して独特のニオイ(いわゆるワキガ臭)を生み出します。

実は、アポクリン汗腺の数は生まれつき決まっているもの。思春期にホルモンの影響で活発になることもあります。


アポクリン汗腺を「減らす」ことはできる?

結論から言うと、アポクリン汗腺そのものを自然に減らすことはできません。細胞の数や位置は遺伝的に決まっており、生活習慣や食事で数を減らすことは不可能です。

ただし、アポクリン汗腺から出る汗の分泌を抑える、または汗と菌が反応しにくい環境をつくることは可能です。そのためにできるケアが、「医療的なアプローチ」と「日常的なケア」。


医療的に減らす方法のご紹介

アポクリン汗腺を“物理的に減らす”手段としては、医療や手術による方法があります。

  • 剪除法(せんじょほう)
     皮膚を一部切開し、アポクリン汗腺を直接除去する外科的手術。効果は高いものの、ダウンタイムや傷跡のリスクを伴います。
  • ミラドライ(マイクロ波治療)
     マイクロ波の熱で汗腺を破壊し、汗の分泌を抑える治療。切らない治療法として人気で、アポクリン汗腺・エクリン腺の両方にアプローチ可能です。

これらは、医療機関での施術が必要であり、体質や症状に合わせて医師と相談することが大切です。


日常ケアでできる“アポクリン対策”

アポクリン汗腺を減らすことはできなくても、「臭わない環境」に整えることは日々のケアも大切です。

1. 清潔を保つ

ニオイの元となるのは「汗そのもの」ではなく、「汗 × 菌」。肌を清潔に保ち、菌の繁殖を防ぐことが第一歩です。薬用デオドラントソープなどを使い、ワキ・デリケートゾーンなど汗の多い部位をやさしく洗浄。皮脂や古い角質を取り除くことで、ニオイを抑える環境をつくります。

2. 通気性のよい服を選ぶ

合成繊維の下着やタイトな服は熱と湿気をこもらせ、菌の温床に。綿素材や吸湿速乾素材を選ぶと、ムレを防ぎ、ニオイの拡散も軽減できます。

3. 食生活を整える

脂質や動物性たんぱく質をとりすぎると、アポクリン汗腺から分泌される成分が濃くなり、ニオイが強まりやすくなります。野菜・海藻・大豆製品を中心にした食事で、体の内側からもサラサラな汗を。

4. ストレスケアも忘れずに

緊張やストレスは、ホルモンバランスを乱し、汗腺を刺激します。軽い運動や深呼吸、入浴などでリラックスする時間をつくりましょう。


“減らす”よりも“整える”も大事。

アポクリン汗腺は、私たちの体に本来備わっている器官。だからこそ、「なくす」より「うまく付き合う」という考え方が大切です。毎日のケアで清潔に保ち、衣類や生活習慣でムレを防ぐことで、ニオイの発生をぐっと抑えることができます。

外側からも、内側からも。“臭わない私”は、日々のちょっとした意識から始まります。

※ご注意 本記事は、生活習慣に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の医療的効果や症状の改善を保証するものではありません。内容のご利用にあたっては、あらかじめご了承ください。

編集 ソシアス 美緒先生

美容皮膚科・美容外科医

1999年東海大学医学部卒業、順天堂大学大学整形外科医局入局。2005年より順天堂大学麻酔科医局入局し、ペインクリニックで整形外科関連の痛みに関する治療を学び、麻酔科標榜医取得。

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