DEOLIFE JOURNAL 気になるニオイ、解決のヒント集

更年期とデリケートゾーンの変化

~知っておきたい心と体のセルフケア~

女性の体はライフステージによって大きく変化します。その中でも「更年期」は、心や体の不調を感じやすい時期。実はデリケートゾーンも例外ではなく、年齢とともに変化していきます。ここでは、更年期に起こりやすいデリケートゾーンの変化と、日常でできるケアについてお伝えします。


なぜ更年期に変化が起こるの?

更年期とは、閉経の前後10年ほどの期間を指し、一般的に40代後半~50代前半に訪れるといわれています。この時期に大きく関わっているのが「女性ホルモン(エストロゲン)」の減少です。エストロゲンは肌や粘膜のうるおいを保つ働きがあります。分泌が減っていくことで、デリケートゾーンにも次のような変化が見られることがあります。

  • 乾燥しやすくなる
  • かゆみやヒリつきを感じやすい
  • ニオイやおりものの変化
  • 膀胱まわりの不快感

こうした変化は多くの女性が経験する自然なことですが、「自分だけかも」と不安になる方も少なくありません。


更年期デリケートゾーンを守るセルフケア

更年期のケアで大切なのは、「うるおいを保つ」ことと「刺激を減らす」こと。毎日のちょっとした工夫で、快適さはぐっと変わります。

1. やさしく洗う

デリケートゾーンは皮膚が薄く粘膜にも近いため、とても敏感です。一般的なボディソープは洗浄力が強く、アルカリ性や合成香料を含むものも多いため、必要なうるおいまで奪ってしまいがち。
結果として、乾燥やかゆみ、常在菌バランスの乱れにつながることがあります。そのため、この部分にはデリケートゾーン専用のソープを使うのを推薦します。
専用ソープは弱酸性で、肌本来のpHバランスを守りながらやさしく洗えるように設計されています。毎日のバスタイムで、ゴシゴシこすらず泡で包み込むように洗うのがポイントです。

2. 保湿をプラス

更年期の変化で分泌物が減ると、デリケートゾーンは乾燥しやすくなります。 乾燥はかゆみやヒリつきの原因になるため、洗ったあとは顔や体と同じように専用の保湿ジェルやクリームでうるおいを与えてあげましょう。

3. 通気性のよい下着を選ぶ

ムレやすい環境は菌の繁殖やニオイの原因に。綿素材やシルク混など、肌にやさしい素材を選び、できるだけ通気性のよいものを身につけましょう。 きつすぎるガードルや化学繊維100%の下着は、デリケートゾーンに負担をかけやすいので控えましょう。

4. 体全体の健康を整える

ホルモンバランスの乱れは、体全体の不調につながります。

  • バランスのよい食事(大豆イソフラボンや発酵食品は女性ホルモンのサポートに)
  • 軽い運動(ウォーキングやヨガで血流を促進)
  • 質のよい睡眠(夜更かしを避け、リラックスできる習慣を持つ)

こうした積み重ねが、デリケートゾーンの快適さにもつながっていきます。


気になるときは医師に相談を

セルフケアで改善が難しい場合や、かゆみ・痛みが続くときは、婦人科や女性外来に相談することをおすすめします。市販ケアだけに頼らず、医師のサポートを受けることで安心して過ごせます。


更年期は心も体も大きく変化する時期。

デリケートゾーンの乾燥や不快感は自然なことですが、ちょっとしたケアで毎日を快適に過ごせます。「私だけかも」と悩まずに、自分をいたわる時間をつくることが大切です。今日からできる小さなセルフケアで、心も体もやさしく守ってあげましょう。

※ご注意 本記事は、生活習慣に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の医療的効果や症状の改善を保証するものではありません。内容のご利用にあたっては、あらかじめご了承ください。

編集 ソシアス 美緒先生

美容皮膚科・美容外科医

1999年東海大学医学部卒業、順天堂大学大学整形外科医局入局。2005年より順天堂大学麻酔科医局入局し、ペインクリニックで整形外科関連の痛みに関する治療を学び、麻酔科標榜医取得。

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