汗=ニオイではない?「いい汗」と「悪い汗」の違い
「汗をかいたあと、なんとなくニオってる気がする…」
そんな不安、誰にでもあるものですよね。
でも実は、汗そのものは、ほとんど無臭なんです。
汗がニオイの原因になるかどうかは、「汗の質」と「かいたあとのケア」によって変わります。
今回は、「いい汗」と「悪い汗」の違いや、ニオイに変わる仕組み、そして汗との上手な付き合い方についてご紹介します。
私たちの体には、主に2つの汗腺があります。

エクリン腺
- 全身に分布
- 成分のほとんどが水と塩分
- サラサラしていてニオイはほとんどなし
アポクリン腺
- 脇・デリケートゾーン・耳の中など特定の部位に存在
- タンパク質や脂質を含む汗を分泌
- 常在菌と混ざることでニオイを発生しやすい
つまり、汗の「種類」や「出る場所」が、体臭の有無に関係しているんですね。
「いい汗」とは?体が喜ぶサインです
「いい汗」とは、健康的なサラサラ汗のこと。
こんな特徴があります。
- 水分と少量の塩分だけで構成されている
- 肌にベタつかず、すぐに乾く
- ニオイが少ない
- 体温調節がスムーズになる
- 老廃物の排出にも役立つ
いい汗をかいているときは、汗をかいたあともスッキリ気持ちよく感じるはずです。
一方で「悪い汗」はニオイやすい…
悪い汗は、汗腺がうまく働かず、ミネラルや老廃物を含んだベタベタ汗。 こんな傾向があります。
- ベタついて乾きにくい
- 塩分やミネラル分が多く肌に残りやすい
- 雑菌が繁殖しやすくニオイのもとになる
さらに、緊張やストレスなどでかく「精神的な汗」も、ニオイが強くなりがち。
これらはアポクリン腺の影響を受けやすいと言われています。
質のいい汗をかくためにできること

汗の質は、生活習慣を整えることで少しずつ変えていけます。
たとえば…
- 適度な運動を習慣にする
→ 汗腺の機能が鍛えられ、サラサラ汗が出やすくなります。 - シャワーだけでなく、湯船に浸かる
→ 体の深部温度が上がり、代謝が活性化。 - 食生活を見直す → 脂っこい食事や加工食品は控えめに。野菜や水分を意識的に。
- 汗をかいた後のケアを丁寧に
→ こまめにタオルでふき取る、帰宅後はシャワーで清潔に。
汗とうまく付き合えば、体臭は怖くない
「汗をかく=ニオイが出る」と思われがちですが、それは誤解。大切なのは、「どんな汗をかくか」と「その後のケア」です。
質のよい汗をかく習慣と、丁寧なケアを身につければ、体臭の悩みはきっと軽くなるはず。
汗と上手に付き合って、自信のある毎日を過ごしていきましょう。
※ご注意 本記事は、生活習慣に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の医療的効果や症状の改善を保証するものではありません。内容のご利用にあたっては、あらかじめご了承ください。
美容皮膚科・美容外科医
1999年東海大学医学部卒業、順天堂大学大学整形外科医局入局。2005年より順天堂大学麻酔科医局入局し、ペインクリニックで整形外科関連の痛みに関する治療を学び、麻酔科標榜医取得。






