DEOLIFE JOURNAL 気になるニオイ、解決のヒント集

冬の乾燥肌とワキガの関係

肌バリアの低下で悪化するワキガリスク

寒さとともに訪れる乾燥シーズン。お肌のカサつきやかゆみといったトラブルに悩む人は多いですが、実は乾燥は“ニオイ悪化”とも深く関わっています。特にワキガ体質の方にとっては、肌の状態がニオイの強さに直結するため注意が必要です。


肌バリアが低下すると何が起きる?

1. 角質が乱れ、雑菌が増えやすくなる

乾燥すると角質層がめくれ上がり、肌のキメが乱れます。そのすき間に汗や皮脂が溜まると、雑菌が繁殖しやすい環境に。雑菌が皮脂や汗成分を分解することで、独特のニオイが発生します。

2. 皮脂の酸化が加速

肌の水分が不足すると、体は皮脂で補おうとします。しかし過剰に分泌された皮脂は酸化しやすく、ツンとした皮脂臭を放つ原因に。乾燥による皮脂のアンバランスは、ワキガ臭と合わさってより強いニオイにつながることがあります。

3. 摩擦ダメージが蓄積

乾燥した肌はバリア機能が弱まっているため、衣類との摩擦で細かい傷ができやすくなります。この小さな刺激が炎症を起こし、汗腺まわりの環境を乱してニオイを悪化させる要因になることも。


冬に取り入れたいセルフケア

  • 洗いすぎない洗浄を心がける
     刺激の強いソープや熱いお湯は乾燥を悪化させます。弱酸性のボディソープで、やさしく洗い流しましょう。
  • 保湿で角質を守る
     入浴後はすぐに保湿ケアを。ボディクリームやジェルで肌の水分を閉じ込めると、バリア機能が整い雑菌の繁殖も抑えられます。
  • 通気性のよい衣類を選ぶ
     乾燥肌は摩擦やムレに敏感。天然素材のインナーや、締めつけすぎない服装で肌への負担を軽くして。

冬の乾燥は見た目のトラブルだけでなく、ニオイを悪化させる隠れた原因でもあります。
肌のバリア機能を守ることは、ワキガリスクをコントロールする第一歩。乾燥対策とニオイケアを両立させれば、寒い季節も自信を持って過ごせます。

※ご注意 本記事は、生活習慣に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の医療的効果や症状の改善を保証するものではありません。内容のご利用にあたっては、あらかじめご了承ください。

編集 ソシアス 美緒先生

美容皮膚科・美容外科医

1999年東海大学医学部卒業、順天堂大学大学整形外科医局入局。2005年より順天堂大学麻酔科医局入局し、ペインクリニックで整形外科関連の痛みに関する治療を学び、麻酔科標榜医取得。

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