ワキガは食事で変わる?

食べ物を見直すだけでワキガを治すのは難しいですが、汗のにおいや体臭を和らげる効果が期待できる食材はあります。無理のない範囲で食生活を見直してみることで、少しずつ改善を目指してみるのもおすすめです。
臭いと食生活の関係
食事は、体臭や汗の質に大きく影響を与える大切なポイントです。
特に動物性食品には脂肪酸や中性脂肪、動物性脂質が多く含まれており、これらを摂りすぎると汗に含まれる老廃物や皮脂、タンパク質の分泌が増え、臭いが強くなる可能性があります。また、動物性脂肪に含まれる脂肪酸は酸化しやすく、それが汗の臭いを悪化させる原因になることもあります。
さらに、体内が酸性に傾くと体臭が強くなるといわれています。そのため、体液を中和する効果のあるアルカリ性の食品を積極的に食事に取り入れることが大切です。
また、体液の酸化を防ぐことで臭いを抑えられる可能性があるため、抗酸化作用が期待できるビタミンCやビタミンEを多く含む食材を上手に活用するのもおすすめです。
体に優しい食材を取り入れて、気になる体臭を少しずつケアしていきましょう。
臭いを抑えるといわれる食べ物

臭いを抑える効果が期待できる食品には、次のようなものがあります。
アルカリ性の食品
梅干し 酸味が強いですが、実はアルカリ性食品に分類されます。
海藻類 わかめ、昆布、ひじきなどは体液のバランスを整えて中和を助けます。
大豆製品 豆腐や納豆、豆乳などもおすすめです。
きのこ類 椎茸や舞茸、えのきなどが手軽に取り入れられます。
抗酸化作用の高い食品
緑黄色野菜 ほうれん草やブロッコリー、にんじんなど。
果物 オレンジやいちご、キウイフルーツはデザート感覚で楽しめます。
玄米 精製されていないため、ビタミンやミネラルがたっぷり含まれています。
種実類 アーモンドやくるみなどはおやつとしても取り入れやすいです。
これらの食品を日常の食事に少しずつ取り入れることで、臭いを軽減するサポートになります。
手軽に取り入れられるものばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。
臭いを強くするといわれる食べ物

以下の食品は、臭いを悪化させる可能性があるので注意が必要です。
動物性食品
肉類 牛肉、豚肉、ラム肉などを過剰に摂取すると、汗の成分に影響を与え、臭いが強くなることがあります。 乳製品 チーズやバター、クリームなども同様に、体臭を悪化させる原因になることがあります。
香辛料や刺激物
ニンニクや玉ねぎ これらには揮発性成分が含まれており、強い臭いの原因になることがあります。
辛い料理 カレーやキムチなどは、発汗量を増やすため、臭いが強くなりやすいです。
加工食品
ソーセージ、ハム、スナック菓子 これらには添加物が多く含まれており、汗の成分に影響を与える可能性があります。
これらの食品を完全に避ける必要はありませんが、摂りすぎには気をつけて、バランスの良い食生活を心がけることが大切です。
改善のための食生活のポイント

アルカリ性の食品を積極的に取り入れましょう
野菜や果物、大豆製品などを毎日の食事にプラスしてみてください。
抗酸化作用のある食品を選びましょう
緑黄色野菜や果物、玄米などを意識して取り入れましょう。
動物性食品や刺激物は控えめに
お肉や乳製品、辛い料理は美味しいですが、食べすぎには要注意。バランスを意識した食事で、体に優しく過ごしましょう。
こまめな水分補給を心がけて
毎日1日2リットルを目安にお水を飲みましょう。
焦らず、食生活の見直しを続けてみて
食事改善はすぐに結果が出るものではありませんが、続けることで少しずつ変化を感じられるはず。無理せず楽しく取り組んでみましょうね。
アルカリ性の食材やビタミンを多く含む食品には、体臭を抑える効果が期待できます。こうした食品を毎日の食事に上手に取り入れることで、少しずつ改善を目指してみてはいかがでしょうか?体に優しい食生活で、気になる体臭もケアしていきましょう。


美容皮膚科・美容外科医
1999年東海大学医学部卒業、順天堂大学大学整形外科医局入局。2005年より順天堂大学麻酔科医局入局し、ペインクリニックで整形外科関連の痛みに関する治療を学び、麻酔科標榜医取得。